北海道人の独り言

アクセスカウンタ

zoom RSS 部分に気をとられて全体を見失うな

<<   作成日時 : 2016/08/01 17:09   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

最近マスコミ報道にあるとおりJR北海道の経営状態が思わしくありません。
それを反映し今年3月26日の北海道新幹線開業に伴うダイヤ改正で道内8駅が廃止となりました。
今後も駅の廃止や路線の一部廃止が進むものと考えられます。
JR北海道も営利を追求する民間企業ですので赤字を漫然と垂れ流す訳にはいきません。
しかし「鉄道」は「公共交通」の一部として重要な役割を担っており、単に赤字だからと行って安易に廃止するのも一考を要します。


そんな事を考えてかJR北海道は2016年7月29日(金)、経営状況と北海道の人口減少の現状を踏まえ、それぞれの地域に適した「持続可能な交通体系のあり方」について、今年の秋口以降に沿線自治体などと協議を開始したいとする考えを発表しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160801-00010002-norimono-bus_all

JR北海道としては今後は沿線自治体とも協議を重ねながら駅や路線存続について検討していくという事のようです。


北海道はかつて開拓時代、道路が未整備で地域交通の足として「鉄路」が整備され、それに伴い集落が形成され産業も発展を遂げてきました。

しかし、その後道路整備が進むと同時にマイカー時代の到来により地域にとっての移動手段は「鉄道」から道路へと変わってきました。


私が1978年(S53)に大学を卒業し北海道内の道路会社へ就職した際、北海道の主要道路舗装率は72%程度で、国道でも未舗装区間が数多く存在していました。


また、高速道路も1972年(S47)に開催された札幌オリンピック(冬季大会)に合わせ開通した札樽自動車道、小樽IC〜札幌西ICと道央自動車道、北広島IC〜千歳IC間のごく一部の区間のみでした。


その後年々高速道路が延伸となり、やがて都市間高速バスが登場し料金の割安感もあり鉄道からバス利用へ移行される方も多くなりました。


地域においてはマイカー普及に伴い列車に乗って移動するのは主に長距離優等列車が中心となり、普通列車乗車は病院や高校へ通学する所謂交通弱者の方がほとんどなりました。

JR北海道としても賢明に路線維持に努力しますが、利用者は減り続けやがて1日の平均乗降客数が1人を切る駅も多数存在するようになりました。


もはやこれは地域の方がいくら鉄道を利用しても収支が改善される域を遙かに超えており、駅や路線存続は単に沿線自治体や沿線住民の問題だけでは解決できないところまでやってきました。


かつて開拓の象徴して延伸そして利用されてきた鉄道は、一部地域においては生活の足としての役目を終えようとしています。

これを営利企業の観点からすれば当然の事ながら切ってしまい身を軽くする手法が当たり前となります。

つまり廃駅、廃線です。


ここで重要なのは、地元自治体も住民も、普段乗る事のない鉄道を「地域住民の足として必要・・・」的な考えは捨て新しい時代における鉄道の役割や、鉄道でなければ提供できない価値観を考えて行く必要があります。


今回のJR北海道の発表はある意味色々なことを考えるターニングポイントを与えてくれたのではと私は感じています。


平成18年、「観光立国推進基本法」が成立し観光立国日本を目指し種々のプログラムが実行されています。

世界の観光地に目を向けると「鉄道」を活用した観光資源が多くの国に見られます。


インバウンド、特にアジア地域の方にとって「北海道」という名前はブランドとなり憧れの地となっています。

そんな北海道の大自然をゆっくりのんびり楽しんでいただく交通手段は「鉄道」を於いて他にありません。



残すためには知恵を絞りそしてある程度のお金を投入する必要もあります。


さて、私が地域観光振興に於いて参考にしている本が3冊あります。


1冊目は、いすみ鉄道社長、鳥塚亮さんの「ローカル線で地域を元気にする方法」です。

画像


ローカル線再生に関してこの「いすみ鉄道」を見本にされている方も多いと思います。
http://www.isumirail.co.jp/

鳥塚社長の考え方は鉄道会社にとどまらず企業経営の在り方を学ぶ上でも大変参考になります。

本も読ませていただきましたが3年前実際現地に行き、いすみ鉄道にも乗車しその人気を秘密を体験させていただきました。
画像



2冊目は、東京谷中にある和風旅館でその宿泊者の大半が外国人で高稼働率を誇る澤の屋旅館をモデルにした安田亘宏さんの「澤の屋旅館はなぜ外国人に人気があるのか」です。

画像


こちらも3年前、実際澤の屋さんに宿泊し人気の秘密をこの目で確かめさせていただきました。
http://www.sawanoya.com/nihonngho.html


画像




そして3冊目は、黒川温泉を人気温泉地に築き挙げた新明館そして山みず木オーナー、後藤哲也さんの「再生の法則」です。

画像



8年前、実際新明館を訪ねました。
http://www.sinmeikan.jp/


画像




地域観光振興に携わる方であればこの3冊をお読みになられる事をお薦めしたいと思います。



さて、今回のブログタイトルになっています

「部分に気をとられて全体を見失うな」

という言葉は、後藤哲也さんが著書の中で「再生の法則」について12の事を挙げられているうちの一つで、私が特に印象に残っている言葉です。


自分の宿や狭い地域の事ばかりに気をとられていると、お客様が望んでいる全体像を見失い結果として地域が繁栄しないという持論です。

著書の中で後藤さんが取り組まれていた手法に誰もが納得すること間違いありません。


そしてこの事は今回ご紹介させていただいた他の2冊にも共通しています。


成功する人は常に全体の動向を意識しお客様ニーズを捉えているのだと感心させられました。



最後に、北海道の鉄道をこよなく愛する者の一人として北海道における今後の鉄道の役割について少しでも知恵を絞り微力ながらお手伝いできればと思っています。





テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文

アクセスカウンター

[PR] 広告












ブログ内を検索

Google



温泉マンタオル
(ここで作製しました)

オリジナルタオル専門店タオルショップジェイピー



名言黒板





部分に気をとられて全体を見失うな 北海道人の独り言/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる