北海道人の独り言

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zoom RSS 「よそもの」に教えを乞う

<<   作成日時 : 2016/09/26 13:28   >>

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「温泉」「鉄道」が大好きな私です。
温泉を活用した地域活性化のお手伝いさせていただいていますが最近はローカル線を元気にする手法についてネット情報や本を読んだりと、いろいろ勉強させていただいています。

全国には利用客の少ない路線を元気にするため地域と共にいろいろな取組を実施し頑張っている鉄道があります。


地域の事情は地域に住んでいる方が一番わかっていることと思います。


北海道のローカル線は、産業構造の変化による過疎化、道路網整備そしてマイカー普及により鉄道利用者は激減しており、このままの状態では利用客の大幅増を期待できず廃線の危機が迫っています。

地域の方が頑張って乗っていただいても限界がありますし、日常の生活を考えるとマイカー利用が便利な事はハッキリしています。

それはローカル線に限らず道都札幌でも同じ事が言えます。

札幌は公共交通機関が整備されていますが、それでもマイカー通勤や日常生活でマイカー利用の多い都市で列車に乗る機会はめったにありませんという方も多いのです。

ただローカル線と違いそれがあまり目立たないだけなのです。


地元の方が乗らなくなった鉄道を再生するためには、基本的に沿線住民以外の方に乗っていただく手法を考えなくてはなりません。


では、どんな方法が・・・・

これは一朝一夕にいくものではありません。もし画期的な方策があるのであれば全国のローカル線、特に北海道に於いて誰も悩む者はいないはずです。


地域活性化要素として、「わかもの」「よそもの」「ばかもの」の3つのものが不可欠と言われます。

最近地域活性化手法について勉強させていただいている私としてはその中で「よそもの」が一番大切なキーワードであるように感じています。


ここで私が地域活性化のバイブル的存在となっているのが次の2冊の本です。

一冊目はこちらの本です。

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千葉県にある三セク鉄道「いすみ鉄道」を劇的に立て直した公募社長の本で、まさに「よそもの」として貢献された実例です。
http://www.isumirail.co.jp/

ローカル線活性化に携わる者として是非一読しておきたい本であり、できれば現地へ赴き全線を乗車いただきたいと思います。

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もう一冊はこちらの本です。

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黒川温泉は熊本県にある人気の温泉郷です。
http://www.kurokawaonsen.or.jp/

後藤哲也さんは地元温泉旅館の跡取り息子でしたが、黒川温泉が現在の人気温泉地になったきっかけは、黒川温泉に娘婿として跡を継いだ一人の人間です。

いわば「よそもの」が黒川温泉を再生させたと言っても過言ではありません。

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人はある分野におけるグループ結成や仲間を集う時基本的に「よそもの」は入れたくないものです。

人間心理からすれば至極当然な考えかもしれません。


しかし、ローカル線では「よそもの」なしにその多くを語る事は困難であることがわかってきました。

それは、前述のように利用客増加には地元の力だけではどうにもならない現実を知る事になるからです。

しかし、よそものに地元をかき回して欲しくないという心も同居する相矛盾した状態が生じます。

もっと言えば「よそもの」が何か画期的な事を実施しそれが成果を上げ今までの自分たちよりも目立ってしまう事を懸念しているのです。

時としてそうした人は「嫌われ者」として扱われます。

前述の本の中にも同様の事例が紹介されています。

しかし地域活性化に於いてここが一番大切なターニングポイントとなります。





「観光」の世界で、北海道では「おもてなし(ホスピタリティ)」が大切だとここ数年言われ続けてきました。


我が家でも25年ほど前から道内外の温泉を訪ねていますが、道内と道外ではその差が歴然としていると常々感じていました。


そういった点を踏まえ「おもてなし(ホスピタリティ)」に関するセミナーが数多く開催されてきました。

さて、北海道観光に於いてその成果はどの程度あったのでしょうか?


それと最近、以前ほど「おもてなし(ホスピタリティ)」の言葉を聞かなくなったように感じているには気のせいでしょうか。


ローカル線の活性化について情報をリサーチしていると「おもてなし(ホスピタリティ)」よりも「気付き」「心遣い」が重要であることが見えてきました。


それは全国を走る「観光列車」の人気を探ると理解できます。


JR九州の豪華クルーズトレイン「ななつ星」はお一人様料金が100万前後という金額にも関わらず予約最高倍率が180倍以上で乗りたくとも乗れない超人気列車となっています。
http://www.cruisetrain-sevenstars.jp/


私の友人で大阪在住の鉄道ジャーナリストの方がななつ星に2回も乗車されており、その乗車体験談を聞く機会がありました。


もちろんツアーの間は、最高の「おもてなし(ホスピタリティ)」を受ける事は間違いありません。

私はそのおもてなしにも驚きましたが、それ以上驚いた事があります。

それは乗客の行動に対する細やかな「気付き」そしてわがままを受け入れてくれる「心遣い」があるという点です。


真の「おもてなし」とは受け入れる側が考えるよりもお客様の行動から知らされる「気付き」を元にした「心遣い」がとても大切だと感じています。


こうした列車を北海道でも走らせられたらと思っていらっしゃる方も多いことと思います。

もし「ななつ星」のような豪華クルーズトレインが北海道を走行した場合、九州と同じもしくはそれ以上の人気を集められるでしょうか?


私は正直、「?」と思っています。



それは乗車されたお客様の感想の多くが車両の豪華さよりも、旅の予約からツアー終了後まで、きめ細かな「気付き」と「心遣い」に感動だったとお聞きしました。

となると車両はそれほど豪華でなくとも「気付き」、「心遣い」満載の列車を北海道でも運行する事は可能です。


実際、今年北海道新幹線開業と同時に誕生した道南いさりび鉄道の観光列車「ながまれ海峡号」が大人気で予約が取りづらいと状況となっています。
http://www.shr-isaribi.jp/


「ながまれ海峡号」の車両は確かに独特なペイントは施されていますが、根っこはキハ40型という北海道のローカル線で良く見られる車両です。

しかし、多くの方が「ながまれ海峡号」に乗車したいと思う心は、お客様を演出された素敵なステージ主役としてお招きしてるからに他なりません。

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「ながまれ海峡号」では旅のプロ集団が演出、監督をしています。


世の中にはその道の「プロ」と言われる方が沢山いらっしゃいます。

何を持って「プロ」と言うかは人それぞれでニュアンスが違うかもしれませんが、私的には「経営」の観点も併せ持った専門家が最適ではと感じています。

地域を本当に活性化したいのであれば、先ずは自らの地域において熱い思いを一つにし専門家のアドバイスを仰ぐ事が大切ではと感じています。


地元そして自分では気付かないこと・・・

前述の黒川温泉後藤哲也氏の著書で、自ら京都や由布院に赴き「気付き」を得ていたと書かれています。

新しい「気付き」は新しい「おもてなし」へと繋がります。


「よそもの」に教えを乞う・・・

これはある意味勇気のいることかもしれません。

しかしそれが地域の救世主となる確率も高いと思っています。

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内 容 ニックネーム/日時
こんにちはお久しぶりです。先日参加させてもらった幌延町の「秘境駅フェスタ」でもパネリストで参加されていた鉄道Big4の南田祐介さんがいすみ鉄道の取り組みを紹介されていました。
このフェスタに参加しておいらは鉄道を使った町おこしの場合「認知度」「交通のアクセスの良さ」そしてマニアを含め「来る価値があるかどうか」が重要だと感じました。
この中で「来る価値」についてはいすみ鉄道がそうだった様にその場所の「魅力」「強み」「特色」と言ったモノを外から来た人によって気付いた場合は更にそれに磨きをかけ、その地域にしかない「武器」にすることが重要だと思います。
この場合地元ならではの「ブランド力」とでも言うのでしょうか?
何にせよ「その場所に来てくれた人にお金を使ってもらう」ということはなかなか簡単には行かないと思いますが、貴重性(=プレミア)や話題性を上手く使うことによって成功を収めた例はかなりあるので、町おこしで苦戦している自治体には早くその「武器(商品)」を見つけて欲しいと思います。
場合によっては既存の客層をきっぱり捨てて高級路線で勝負したり、日本人観光客を諦めて外国人向けにシフトするなどの思い切った戦略もある意味「あり」ではないでしょうか?
いずれにせよ「来る価値」「その場所でしか体験出来ない」この2つが今後の町おこしの「鍵」となるでしょうね。
S.nagata
URL
2016/09/27 20:42
>S.nagataさん、こんにちは。
幌延のイベントに参加されたのですね。私は別件があり参加できませんでした。
町おこしに関するご提言を色々とありがとうございます。
ローカル線活性化の話しになると必ずと言って良いほど「いすみ鉄道」が話題になりますね。
ご承知のようにJR北海道は現在経営的に大変な状況となっています。
今後輸送密度の低い路線の上下分離や廃線の話しが登場してくるものと思います。
先ずは現状認識と沿線自治体の意識改革のため、鳥塚社長をお招きし講演会を検討しています。
今後ともローカル線を元気にするお知恵を拝借できましたら幸いです。
温泉マン
2016/09/28 10:02

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