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zoom RSS SL C62-3号機復活(後編)

<<   作成日時 : 2006/12/12 00:08   >>

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前編に引き続き今回は「C62-3号機」の乗車風景を書きたいと思います。
時は1988年5月の連休です。

北海道でのSL最終運転(客車)は1975(S50)年12月14日です。

「さようならSL」のヘッドマークを掲げたC57形135号機により室蘭本線長万部〜岩見沢間の225列車が運転され、蒸気機関車牽引の定期旅客列車は姿を消したのです。

その後ハドソン工藤社長の熱き思いはC62を実際の鉄路で復活運転させたいという方向へ注がれます。
当時小樽の手宮操車場にあった「C62-3号機」が国鉄OBマンの手によって再生されました。


●C62 3号機(ウィキペディアフリー百科事典)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84C62%E5%BD%A2%E8%92%B8%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A

この「C62-3号機」運行復活に際し、重要な鍵を握る人達がいます。

昭和62(1987)年4月1日、任意団体・北海道鉄道文化協議会(略称:鉄文協)が発足し、本格的にC62-3号機運行に向けて動き始めたのです。

鉄文協は工藤竜男氏(小樽在住のレストランオーナー)を専務理事兼任事務局長とし、会長には勇断でC623号機の危機を救った小樽の中澤漁網社長の中澤信行氏が、また副会長には上島珈琲の上島達司社長、ハドソンの工藤裕司社長等が名を列ね鉄道ジャーナル社長の竹島紀元氏も顧問となったのです。

実は運行再開には1億3千万円余りの費用が必要だったのです。

再開までには幾多の難題がありましたが関係者の並々ならぬ努力を持って乗り越え実現となったのです。


先ずはその勇姿を見ていただきましょう。
我が家では小樽〜倶知安間往復乗車しました。

倶知安駅で撮影した写真が良かったので先に紹介させていただきます。

倶知安駅に停車中のC62-3号機です。

06倶知安


↑【倶知安駅にての勇姿】
復活当初は小樽駅〜倶知安駅の運行でした。
その後、ハドソン創始者の工藤兄弟の故郷ニセコ駅まで延長されました。

ニセコ駅までの延長のため転車台を新得駅からニセコ駅に移設されました。
これはハドソン工藤社長による尽力により実現されたのです。


01小樽駅


↑【小樽駅にてC62-3の入線を待つ】
列車を待つ時間は鉄道ファンにとっては心ときめくひとときです。


00小樽駅


↑【小樽駅に入線するC62-3】
「待ってましたぁ〜・・・」
そんな気持ちにさせてくれました。


02小樽駅


↑【駆け回る報道陣】
報道陣の方も右往左往していました。


03車内


↑【車内で記念撮影】
1両だけカフェカーなるものが連結されていました。


上島珈琲車両


↑【この車両は上島珈琲専用車】
カフェカーは上島珈琲が運営する車両でした。
コーヒーやアイスクリーム等を楽しむ事ができる車両です。


05倶知安


↑【運行関係者の人達(倶知安駅)】
倶知安駅で談笑する運転手、車掌、駅関係者の方々です。


07倶知安


↑【倶知安駅にて勇姿を眺める】
多くの方がSL周辺に集まり、記念撮影やその勇姿を眺めていました。

この年1988年4月29日の運行から約7年7ヶ月、C62-3号機は臨時列車「快速C62ニセコ号」として運転されました。

しかしながら運行経費等の問題(ここでは書けないがその他多くの問題)により1995年(H7)11月3日運行を終えたのです。
運行日数合計366日、総運行距離62683キロ、ここに北海道鉄道文化協議会によるC62-3号機運行は終わったのです。

C62-3号機は、将来の復活の可能性に備えて北海道旅客鉄道(JR北海道)苗穂工場に保存されることとなり、しばらくの間車籍を保持していましたが、2000年に除籍されました。


最後に、このSL復活にはエピソードがあります。
本当の目的はC62-3号の運転再開が主目的ではなかったのです。

日本国有鉄道小樽築港機関区で東洋一と言われた 「扇形庫」 の保存と、現場そのものの「存続」がテーマだったのです。

それと、SL運行に対する運賃は鉄文協(北海道鉄道文化協議会)が保証する形態で契約されていました。

つまり、運行している列車は臨時列車「快速C62ニセコ号」となってはいましたが契約上は貸切列車扱いだったのです。

この事を知る方はほとんどいらっしゃないかと思います。


いずれにしても「SL運行再開実現」という一つの目標に向かって多くの熱き心を持った方が尽力をされ実現にこぎつけました。

人間、何かに熱意を集中、そして努力し成し遂げる快感は計り知れないものがあります。

これからの私の人生にもこのような熱くなれるテーマが現れて欲しいと願う日々です。

前編、後編の2回に分けてご紹介した「C62-3号機」復活のお話は終了です。
お読みいただき感謝申し上げます。



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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
ということは、今でも転車台はニセコにあるのでしょうか?
今年も走ったSLニセコ号がニセコまで行くのは転車台があるからなのでしょうか?
だとしたら、功績は今も繋ぎとめられているということですよね。
nikumaru
2006/12/12 01:26
●nikumaruさん
その後行っていないので正確にはわかりませんが、撤去されたという話しは聞いていません。
今や転車台そのものが残っている場所が少なくなっていますので、貴重な存在と言えると思います。
温泉マン
2006/12/12 08:22
実に読み応えのある記事でした。
自分の知らないことだらけでしたので、大変興味深く読ませていただきました。
またいつかC62が復活することを期待したいですね。
カルゴン
2006/12/12 09:19
●カルゴンさん
本当はもっと過激な裏話しがあるのですがここでは書けません。

C62-3号機復活に当たり、最終的な夢はC62の重連運転だったのです。
然別〜銀山〜小沢を走る勇姿をファンは憧れていたのですが実現できませんでした。
C62再度の復活はかなり困難かと思います。
温泉マン
2006/12/12 09:43
C62の重連まで考えていたのですか!
こりゃ凄いや。

そうですね。今となっては難しそう・・

過激な裏話・・・知りたいですねぇ・・
内緒で教えてくださいよ〜
カルゴン
2006/12/13 11:32
●カルゴンさん
過激な裏話は今度内緒で教えてあげますね。
温泉マン
2006/12/13 13:14
じゅんブログでお邪魔している「かりん」です。こんばんは o(^-^ o )
過激な裏話・・・って何かしら?

転車台って機関車を回転させてまたSLが客車を運転する事でしょうか?それならニセコにはないです。
かりん
2006/12/13 16:42
●かりんさん
過激な裏話は個人のプライバシー問題もありここではさすがに書けません。

ニセコの転車台もうないんですか。
情報ありがとうございました。
温泉マン
2006/12/13 17:40
お邪魔します(検索サイトから)

ニセコの転車台は現存しています
また、除籍したとはいえ各種整備も継続されており復活する可能性は十分にあるそうです。
JR東日本が譲渡を申し出てもそれを蹴っていますし。

旭川運転所の知り合い曰く神居古潭のC57-201についても唯一現存する貴重な形式につき復活する案も模索しているとか。
各地域に眠るSLに関してはそれぞれの地域で可動部に油を差したり、塗装を行うなど皆さんしっかりと管理されているようですね。
NETPLAZA
2010/12/01 13:42
●NETPLAZAさん
初めまして。
当ブログへのご訪問並びにコメントをいただきありがとうございます。

ニセコの転車台が現存しているのですね。情報ありがとうございます。
SLってやっぱり北海道の大地を走行するのが一番似合っていると思っています。
何かと元気のない北海道のためにも多くの路線でSLが復活してほしいと思っています。

こんなブログですがお時間がありましたらまたご訪問下さい。
今後ともよろしくお願いします。
温泉マン
2010/12/01 23:05

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